相変わらず子犬の価格が高騰してますよね・・・
わんこ達は本当に可愛くて、散歩しててよく会うご近所のわんこなんか、いつも抱きつきたい衝動を抑えるのが大変なくらいです。
頭が完全オフの時などは特にそうなってしまいます。

どの子もそれぞれ個性があって、幸せそうに過ごしているのを見ると、ほんと嬉しくなります。

でも、子犬を販売するという職業柄そうも言ってられないのが悲しいところで、
値段を付けないといけない、皆様にちゃんとした子を提供しないといけないと考えると、とたんにシビアな目になってしまう辛さがあります。
動物愛護団体の人からすると「犬を差別するのはけしからん!」とか言われそうですし、皆さんの中にも違和感を感じている方も多いと思いますが、商取引である以上はそれも仕方がないと思っています。
犬に対する愛情と、値段を付けて売る事はまったく違う感覚を持たないと、それこそ後でお客様に恨まれる事となりますからね。
ブリーダーさんにも同じ事が言えるのですが、何代も血筋やクオリティーを見ながら適正な交配をして、その中でも特に優れた子はドッグショーというひのき舞台に立たせる。
一般の方が聞けばびっくりする位のお金と手間をかけてチャンピオン犬を目指すのも、これは何も見栄だけじゃなくて、公平な審査員からのお墨付きをもらって、自分の繁殖手法のあり方を振り返り、さらにレベルアップを目指しているんですね。
犬種としての「あるべき姿」を後世に残し、受け継がせる重要な役割を担っているわけです。
なので、きちんとしたブリーダーさんほど誇りが高く、生れて来た子犬には愛情とともにその価値を分かっていただける(あるいは分かろうとしてくれる)飼い主さんにお渡ししたいというのが本音。
若干親バカも入ってますが、「うちの子は王子様お姫様なのに、そこいらのミーちゃんハーちゃんと一緒にしないで!」というのは、ブリーダーとしての誇りであり、自信の現れなのです。
多分、うちのお客様でしたら身を持ってお分かりいただけるんじゃないかと思います。
最初は「血筋なんて気にしない」と言われますが、実際に一緒に暮らすと「これが血筋の違いなんですね」なんて、多くのお客様から聞かれる話です。
子を見れば親が分かると言いますが、血筋とともに愛情を伴ったお里の小さな文化を感じていただけると、私もほんとに嬉しくなります。
ところが・・・・
今はそんな誇り高いブリーダーではなく、利に聡いだけの中身のない繁殖屋さんやペットショップさんが、先の表現で言えばミーちゃんハーちゃん達をびっくりするぐらいの価格で売りつけてますよね。
昔は値切って来るお客さんに「ポルシェやフェラーリをカローラの値段で売れるかね!」って言ってたのですが、今はカローラがフェラーリやポルシェと変わらない値段になっているのです。(表現が悪いですが・・・)
いやほんと、ブリーダーさんが直接販売しているサイトとかありますよね。名前は伏せますけど。
ブリーダー直販って言ったら安く買えるイメージを持つかもしれませんが、そんな所で販売している人に限って私達の目から見ると「なんでそんなに法外な値段なの?」と驚く事もしばしばなんですよ。
もちろん数年前と比べると全体的に出産数は減って来ています(その辺の理由は前にも話しましたが)ので、市場原理で全体の価格が上がってきているというのはしょうがないとしても、それに便乗してさらに高騰させているというのが現在のペット業界だと思っています。
これね、ほんと困っているんです。
私としては子犬の価格基準は意外と明確で、例えば直接利益につながるプロに販売するなら相応の価格になる子犬も、一般のお客様にはそこまでのメリットはないですし、でも、本来あるべき姿としての子犬の価値を考えるとある程度妥当な相場観というものが自分の中であるんですね。
これは10年来不変のものです。
具体的に言うと、うちで扱っている子犬はおおよそ25万円~35万円ぐらいが多いですね。血筋はみんな良いのでプロに出すとしたら最低50万円からですし、一般のペットショップさんで売られている子たちとは別の世界の子たちですから。
それが、市場原理にひっぱられるように価格が高騰しているので、どうしても私の相場観よりも高い値段を付けざろうを得ないのです。
もちろん、私のいただく利益も削ってますよ。申し訳ないので。
何年も前からお待ちいただいているお客様も大勢いらっしゃるので、ある日突然価格を2倍にするなんて事はできないのです。
それと、以前はペットショップさんで売られている同犬種に比べると、うちの子たちは質が高い分、当然価格も数万円程度高目だったのです。
価格ってほんと分かりやすくて、それなりの適正な価格がその子の価値を端的に伝える要素だったりしてたんですね。
それが、良い子も悪い子もこれだけ価格が高騰したら、その価値が沈んでしまいます。
悲しいかな、普通のペットちゃんと同じ感覚でお問合わせいただくお客様も増えてきましたしね。これは本当に子犬ちゃんにとってかわいそうな状況です。
という事で、一日も早くこんなぼったくり相場は終わっていただきたいと、切に感じている今日この頃です。

ほんと、数年ぶりにパピヨンのベビーが生れました!
パピヨンは血筋のよい子はほとんど一般の方には目に触れる事ができないですからね。
健康面や性格面は言うに及ばず、被毛のエレガントさをぜひ感じていただきたいと思います。

次に、人気のレッドのトイプーです。
この子たちも5月2日に生まれました! ちなみに写真は以前同じお里で生まれた子犬ちゃんです。

ドッグショーによく行かれる方はご存知だと思いますが、レッドはほとんど出陳していません。
つまり、そもそもレッドは血筋で言えば少し落ちるのですが、人気先行で価格が高騰している最右翼ですよね。
この部分は語り出したらまた長くなるので詳しくは当店ホームページの子犬の選び方をご覧いただきたいのですが、レッドのトイプーは本当に慎重に選んでいただきたいものです。
今回の子たちもびっくりするほど良い血筋というわけではありませんが、現在の繁殖の流れに反してがっちり、しっかり育ててくれています。
これも楽しみなベビーたちです。

そして、最後はマルチーズです。
この画像も前回の子なのですが、同じような感じになるのでしょうか。5月9日に生まれています。

マルチーズといえば借りて来た猫のようなイメージかもしれませんが、
うちが紹介する子たちはみんな元気いっぱいで、やんちゃなので最初は少し大変かもしれません。
でも、やんちゃな子ほど性格も明るいですし、ひとなつっこいです。
子育ての楽しさを感じさせてくれる子たちですよ!

以上のベビーたちは、成長の様子を見ながら近いうちにホームページにアップします。
あらかじめお問合わせいただいたお客様には優先的にご案内いたしますので、ご興味の有る方はぜひお知らせくださいね!


Category: ペット業界のこと
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