子犬の選び方~社会化時期について

2009.06.30(Tue)

仔犬を選ぶ時ってどんな基準で探されますか?


健康なのは当たり前(それすら不安なショップは多いですが)、やっぱりひとなつっこくて、しつけやすくてという性格面を重視される方が多いのではないでしょうか?

いくら容姿が良くても人の言う事を聞かない、吠えまくるでは飼い主様も苦労しますし、第一、人に迷惑がかかります。


今回はその「性格面」に影響を与える社会性についてお話ししますね。
いろんな仔犬販売サイトで「社会性」について触れていますが、その殆どは他サイトの受け売り、少し突っ込むと何も分かっていない販売者も多いので、今回は必見ですよ



まず、最高のパートナーになるための要素ですが、

①血統や血筋による先天的要素が2割
②ブリーダーの環境面が2割
③その後成犬になるまでの飼い主さんの接し方が6割

と、よく言われます。

で、いかにして社会性を身に付けるかなのですが、実は生後1ヶ月~4ヶ月ぐらいまでの過ごし方でその子の一生がほぼ決まってしまうのです。


これは人間に当てはめればよく分かるのですが、

例えば、日本人は英語が苦手ですよね。よく、「学校で10年も勉強したのに不思議・・・」なんて外国人の方から揶揄されたりします。(実は私も英語はサッパリです・・・

専門的な事はよくわからないのですが、日本人が英語を話せない理由のひとつに「英語耳が出来ていない」という事があるそうです。
しかも、英語耳は6歳ぐらいまでに英語に多く触れていないと育たないそうです。
それ以上になると日本語耳のみで固まるらしいのです。

こんな話しを約8年前にある人から聞いて、慌てて娘を英語塾に入れた記憶があります・・・


その他にも、幼稚園までに人に接する機会が少ない子は人見知りが激しくなるとか・・・

こういった、あることを学習するには最適な時期があって、それを過ぎると学習困難になる期間の事を「臨界期」といいます。


仔犬の場合の「臨界期」は約3ヶ月程度と短いので、事は穏やかではありません。
この時期にしっかりと社会性を身に着けておかないと後々すごく苦労することになるのです。



それではこの「臨界期」をふまえて先に示した①~③の要素を解説しますね。

まず、①の先天的要素なのですが、単に血統というだけでなく、親犬の性格や育児の接し方も含んだ、いわゆるベースの部分とお考え下さい。

母犬からおっぱいを飲ませてもらったり、排便を手伝ってもらったり、仔犬は目も開かないうちから本能的に母犬の性格を読み取ります。これからいろいろな学習をする為の準備を行なっているのですね。

血統というのは単なる血の流れではなく、どんなふうに人間と接してきたかという文化の流れです。
例えば、乱交配を繰り返されて単なる商品として接して来られたか、ショードッグの愛情を持って訓練されてきた家系かによって母犬の持っている素養も違ってきます。

このベースの部分がこれから学習する為の引き出しの多さに繋がります。

良血統というのは伊達では無いという事なんですね。


次に②のブリーダー環境。
普通生後2ヶ月程度まではブリーダー宅で過ごさせます。先ほど仔犬の社会性を身につける「臨界期」は生後1~4ヶ月程度までと言いましたが、その3分の1の時期をブリーダー宅で学習するわけです。

この時期の育児環境というのはブリーダーによって雲泥の差が出来てきます。そもそも「社会性を身につける重要な時期」という認識がまったく無い繁殖屋が大半なのです。

まず、母犬の存在。
母犬は自分が仔犬の頃にみずから母犬から育ててもらった体験で本能的に育児をします。
それに、普段からブリーダーより愛情を掛けられる事で母犬の情緒面に厚みが出てきます。

そして兄弟姉妹の存在。
母犬のもと、けんかしたり競争したり、寄り添って眠ったり・・・
この幼児体験が集団行動の基礎を作ります。

最後に人間やその他の犬の存在。
人間社会に生きていく以上、人との接し方は重要です。
よく「ブリーダーが愛情込めて育てました」なんて私も仔犬情報へ書いていますが、この「愛情込めて」というのは、いかに仔犬と多くかかわっているか、接しているかという事なのです。

感染症などの対策を行なったうえで、可能な限りブリーダー自身やいろんな人に接する機会を設け人に慣れさせます。
また、母犬以外の犬たちと多くふれあいを持つ事で、情緒面を豊かにしていきます。


ただ、以上の事は飼い主様ではどうしようも無い事ですよね。直接手が出せない部分ですので。

なので、まず上記①と②がきちんと備わっているか?という選び方をしなければいけません。
そう考えると、まず大事な時期をショーケースに閉じ込められているペットショップは論外という話しになります。
そして、規模の大きすぎる繁殖屋は②の部分で到底手が回りません。また、セリ市などに出す商業繁殖専門の繁殖屋も避けるべきです。

ブリーダーを見分けるのは難しいかも知れませんが、単純に人間に置き換えて「人間の幼児が育つ環境として適切か?」という観点で見てみるとよいかもしれませんね。



そして、③の飼い主様の育て方です。

生後2ヶ月でお迎えいただいたケースでは1回目のワクチンしか打っていません。
2回目のワクチンまでは散歩も外出も極力控えてもらいたいのですが、だからと言ってあまりにも「箱入り」に育ててしまうと臨界期が過ぎてしまいます。

「社会性」を身につける為に必要な事は、単純にふれあいの機会をたくさん設ける事です。

まず、毎日10分~20分程度時間を設けて家族皆さんで仔犬を触りまくってください(お迎え後環境に慣れてから)。
おなかを触ったり、口の中に指を入れてみたり、耳を触って見たり・・・
これをする事で、あとで耳掃除をしたり、爪を切ったりというお手入れがラクになります。
ただし、嫌がるのを無理に行なわないで下さいね。楽しい遊びが大事ですので。

次に、お友達や身内の方をどんどん家に招いてふれあいを持たせてください。
病気予防をきちんとしているお友達のワンちゃんなら会わせてあげてもOKです。
こうする事でいろんな人や犬に慣れ、接し方も学習していきます。

だっこして土に触れさせなければ短時間のお散歩もおすすめします。
外の世界に慣れさせて、ご近所の人にも可愛がってもらえば愛嬌の良い子になります。

ただし、素性の分からない犬には触れさせないで下さいね。


こうして接する機会を多く持つと、実は飼い主様自身もいろんな経験をするようになります。
仔犬も飼い主様もお互い分かり合える事で自然と信頼感がでてくるのですね。そうすると、あらためてしつけなんて考えなくても自然とアイコンタクトができるようになります。

しつけとは自然におこなうもの、方法論でやってもお互いストレスになるだけですから

以上の話しを聞いて「ウチの子は臆病で・・・でも臨界期は過ぎてるし・・・」と顔が青くなっている方、
①と②の要素がしっかりとしていればまだまだリカバリーは大丈夫です。これからどんどんふれあいを多く持ってくださいね。



今回はかなり長くなってしまいましたが、どうも最近、同業者も含めて仔犬選びの本質をないがしろにしている事例が目に付くものですから、あえてみなさんにお伝えしました。

あなたの仔犬選びの一助になれば、私もすごく嬉しいです



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