手術が必要と言われた時に考えたい事

2017.08.31(Thu)

先日、ある飼い主さんより電話でご相談がありました。

要約すると、
生後6ヵ月ぐらいのトイプードルを飼われているそうですが、まれに足を上げて歩くので獣医さんに診てもらったら膝蓋骨脱臼であると。
緊急ではないものの、先天性のため成長しきる前に手術するようすすめられたとの事です。

購入したブリーダーさんに相談すると獣医さんの指示に従ってくださいと軽くあしらわれたそうで、いろいろネットを見るうちに当店にたどり着いて、思い切ってお電話をされたようです。



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※イメージ画像です。



うちからご紹介したわんこなら詳しく知っているのである程度判断もできるのですが、そうでない場合はよくヒアリングしないと安易な事は言えません。
そこでさらにいろいろお聞きしてみたのですが、これまでの成長の過程や生活環境、数日に1度程度の足上げなどから考えると、おそらく手術するレベルではないと思いました。

おそらく、膝蓋骨脱臼のグレードで言えば1か2程度ではないかと。
つまり、要観察ですね。


それともうひとつ引っ掛かったのが、レントゲン程度の診断だけで「先天性」と断定されている点ですね。

良くないブリーダーさんも多いので擁護するつもりはないのですが、それはそれ、これはこれです。
よく獣医さんは自分では手に負えないものや原因がよく分からないもの、あるいは飼い主さんの飼い方に起因するものに対して魔法の言葉として「先天的」とか「生まれつき」なんて事を平気で言われます。
おそらく、その無神経な言葉のおかげで多くのショップやブリーダーが悪いイメージを持たれてしまう一因にもなっていると思います。

もちろん先天性の可能性としてはありますが、おそらく飼い主さんにヒアリングした内容だと、今回のケースだとフローリングで飼われている事にも原因があると思われます。

ちなみに、獣医さんからは足を上げる頻度しかヒアリングはされていなかったようです。

ご相談された飼い主さんには、念のためセカンドオピニオンをおすすめし、フローリングのままでは生活させない事、安価で効果の高いと評判のサプリメントをおすすめして、後日経過をまたご相談いただくようお伝えして電話を切りました。




その獣医さんを批判するのが本稿の主旨ではないのですが、少し気になった点を以下にあげさせていただきます。


・安易に「先天性」と断定する事への問題点

獣医さんとしては丸く収めるつもりで悪気はなかったのだろうと思います。ただ、「先天性」と言われた事で、飼い主さんはお里のブリーダーさんに不信感を持ってしまいました。
当然不信感を持って相談してもブリーダーさんには伝わりますからね。私はそのブリーダーさんがどういう人か知りませんが、少なくともフラットな姿勢で相談したなら、別の対応になっていたかもしれません。飼い主さんとしては、貴重な相談先を1つ失った事になります。

それともうひとつ。
先天性と言われてしまうと、飼い主さんも対処のしようがなく、獣医さんに言われるまま手術をしてしまうところでした。もちろん私も実際に見たわけではありませんので、本当に要手術なのかもしれません。だからセカンドオピニオンをおすすめしました。
ただ、膝蓋骨脱臼は生活習慣から起こる事もかなりあるわけですし、それは獣医さんも知っていると思います。だったら、きちんと普段の生活状況を聞いて、適切な助言をすべきです。

現にヒアリングする事でフローリングで飼われている事が分かりました。きちんと予防する飼い方を伝えないと、ますます悪化してしまう可能性もありましたよね。

ただし、きちんとした根拠があって「先天性」と診断されるのなら、それに対してどうこう言うつもりはありません。



・成長しきる前に手術が必要という根拠が示されていない。

私のこれまでの経験で言いますと、実は今回の獣医さんが言われている事とは真逆の事例の方が多いのではないかと思っています。
つまり、成長期の軽度の膝蓋骨脱臼は、きちんと対処すれば成長するに従って症状が出なくなる、あるいは出にくくなるという事です。(あくまでも私が実際にかかわった事例の中でという事ですが)
詳しいメカニズムは分かりませんが、おそらく成長するに従って骨格がしっかりしてくる事と、周りの組織がカバーしてくれるのではないかと考えています。

飼い主さんに聞いても、なぜ成長しきるまでに手術が必要なのかという説明はなかったそうです。
きちんとした説明があったのなら別ですが、一瞬、よく居る切りたがりの先生なのかなと思ってしまいました。




以上を踏まえての結論なのですが、
膝蓋骨脱臼にかかわらず、要手術と言われたならきちんと納得できるまで獣医さんから説明を受ける事。
それと、できればセカンドオピニオンを受ける事をおすすめします。

セカンドオピニオンのコツなのですが、人間の場合と違って、別の動物病院にはセカンドオピニオンである事は伝えない方が良いのかなと思います。
どこそこの病院でこういう診断をされたというと先入観が出てしまいますし、特に獣医師会でのつながりのある先生どうしは変に気を遣う事もありますからね。セカンドオピニオンの意味がなくなってしまいます。

飼い主さんとしては、きちんとした判断材料をもって対処していただきたいと思います。

もちろん、緊急を要する場合は別ですからね。


それと、対処療法以外にもやれる事があるかもしれません。購入されたショップさんやブリーダーさんなど、きちんと相談にのってもらえる人をつかまえておく事もおすすめします。


どうしてもそういう人が見つからない場合は・・・

しょうがないのでうちに電話ください(笑)






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